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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

62鍼治療③鍼と漢方薬

異病同治:東洋医学では証にもとづいて治療法が決定される。そのため違う病気でも、証が同じであれば、同じ治療法となる。

鍼治療も湯薬治療もめざすことは同じ

東洋医学の治療法は、大きく鍼灸療法と湯薬療法に分けられる。鍼灸はツボ(経穴)と経絡を通じて、変調した部位にからだの外側からはたらきかける。一方、湯薬療法は漢方薬を服用して、変調した部位にからだの内部からはたらきかける。2つの治療法は、中国で別々に発達した。しかし、方法が違うだけで、めざす治療成果は同じである。東洋医学では四診で得られた情報から弁証論治を行う。鍼灸と湯薬の違いは、理(病気の原因と状態を調べる)→法(治療の方針を決める)→方(実際の処方を決める)によって、穴(ツボ)→術(鍼灸)を選ぶか、薬を選ぶかの違いである。

牌胃気虚を治療する場合

証さえ決まれば、湯薬でも鍼灸でも、同じような治療成果をあげることができる。たとえば、疲れやすく、動くと息切れがするという症状をもつ胃下垂の人がいる。弁証の結果は、牌と胃の気が不足している、牌胃気虚という証であった。鍼灸治療は、合谷と足三里のツボを使う。合谷は気の運行に強くかかわり、補法を施すと気が充実する。足三里は牌と胃のはたらきを強める。牌は運化をつかさどるため、牌がよくはたらくようになれば自然に気が充実する。湯薬での治療は、‐補中益気湯が使われる。補中益気湯は、体力がなく、疲れている人に処方される漢方薬だ。胃腸のはたらきを助け、全身の体力を回復する。牌と胃が元気になれば、自然に気も充実してくる。同じ脾胃気虚であれば、耀閉(排尿が困難で下腹部が張って痛い)、下痢、低血圧症などの病気でも、合谷と足三里に鍼灸を施すか、補中益気湯を服用するか、どちらかの方法で治療が期待できる。これは、病名が違っても、証が同じであれば、同じツボ、同じ漢方薬によって治療する、異病同治といえる。東洋医学は、2つの治療手段を臨機応変に使い分けることができるので、たいへん便利な医療である。たとえば、鍼が怖い、皮膚に症状があって鍼を刺しにくいような人には湯薬治療を行えばよい。病気の症状によって薬を服用できないときは、鍼灸の治療効果が期待できる。また、災害時などで漢方薬が用意できない状況でも、鍼さえあれば治療することができる。実際に1976年に中国河北省でおきた唐山地震の現場では、天津医療隊が鍼治療を行っている。

豆知識

肝(五行の木)が虚していれば、本の母にあたる水(腎)を通る経絡に補法をする。それぞれの経脈の五愈穴で、母性と子性のツボが決まっているため、母性のツボを選ぶ。

さくら鍼灸整骨院
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