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可視総合光線療法

(83)慢性膵炎 

漫性膵炎は、長い年月にわたって腹痛や下痢などの症状が続き、全身的にも合併症がみられやすい疾患です。根治的な治療法がみつかっておらず、日常的な食事療法と薬物療法で激痛発作を予防するのが一般的な治療です。

慢性膵炎の原因と症状

膵臓の働きは、大きく2つに分けることができます。一つはアミラーゼという消化酵素を排出して食物の消化・吸収を行う外分泌機能です。もう一つは内分泌機能で、インスリンやグルカゴンなどという、血液の血糖を調節するホルモンを分泌する機能です。慢性膵炎の原因は、急性膵炎が引き金になる場合はむしろ少なく、明らかな原因としては過度の飲酒や胆石症、胆嚢炎などの胆道系疾患があげられます。しかし、原因が不明なものも20~30%と少なくありません。慢性膵炎の症状は、上腹部の痛みが主な症状で、腹痛を反復するたびに膵臓の組織は脱落し、脱落した組織は線維性の組織に置き換えられていきます。この膵線維化(石灰化)が徐々に進行すると、膵臓の外・内分泌機能が著しく阻害され始めます。こうなると腹痛はむしろ軽くなり、代わって下痢、脂肪便などの消化不良の症状やのどの渇き、多尿、体重の減少などの糖尿病の症状がみられるようになります。診断の一つとして、血液や尿中のアミラーゼという消化酵素の測定を行いますが、慢性膵炎では通常この酵素の増加がみられます。慢性膵炎では、胃もたれ、悪心、腹部膨満、下痢、便秘などの消化器症状がみられます。これらの原因として消化機能障害の影響が考えられます。その他の原因として、合併する糖尿病、消化管ホルモンや神経性要因などに基づく、消化管の運動障害の影響による場合も少なくありません。飲酒による慢性膵炎では、膵管内に結石(膵結石)ができやすい傾向があります。慢性膵炎の死因としては、膵障害とは直接関係ない他臓器のガン、心臓・血管障害、感染症などによるものが多いといわれています。

慢性膵炎の治療

慢性膵炎は、膵線維化を悪化させる激痛発作を予防するために、食養生が重要な治療となります。その前提には、厳重な禁酒を行わなければなりません。特に、飲酒が原因の場合は、禁酒が治療の大前提になります。食事は膵臓に負担をかけないために、1回に多量の食事を摂らず、消化のよいものをよく噛んで、時間をかけて摂ることが大切です。また、食事療法として、脂肪制限が必要となります。しかし、わが国では、欧米に比べて脂肪摂取量はまだまだ少ないため、現状では自然に脂肪制限食を摂っていることになりますので、一時的な天ぷら、フライなどの揚げ物の食べすぎを避ければよいでしょう。また、肥満にも十分注意が必要です。

さくら鍼灸整骨院
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〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
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※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
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