長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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可視総合光線療法

93慢性腎不全(尿毒症)

種々の原因により腎臓の機能が低下すると、腎不全に陥り、尿毒症になることがあります。尿毒症になると透析療法(血液透析、腹膜透析)や腎移植などの治療が必要となりますが、近年透析療法を受ける患者数が増加の一途をたどっています。また、透析導入年齢の高齢化が目立っており、ここにも高齢化社会の影響が現れています。

腎臓の働き

腎臓は左右一対の臓器で、腰骨の上あたりの背中側に位置しています。右の腎臓は肝臓の下にあるため、左の腎臓より少し低い位置にあります。大きさは手拳大で、重さは125g前後です。腎臓には毛細血管の集まりである糸球体という血液を濾過する組織があり、その数は左右で約100万個ずつあります。糸球体で血液を濾過するには心臓から多量の血液を腎臓に送る必要があります。心臓から送り出す血液の約25%が糸球体に送られますが、この血液が糸球体を通過することによって、血液中の老廃物や不要な物質が濾過されて、原尿(100~150′/日)がつくられます。この原尿は尿細管という組織を通過するときに、水分、ブドウ糖、ナトリウムやカリウムなどの電解質など、からだに必要な成分が再吸収され、不要なものが尿(1~1.5″/日)となって膀胱に送られ排泄されます。腎機能が低下すると糸球体濾過値(GFR)が下がり血中クレアチニン値や尿素窒素値が上昇します。

慢性腎不全の症状

慢性腎不全の症状は、疲労感、食欲不振、悪心、嘔吐などで、病状の進行により種々の症状が起こります。
(1)皮膚症状
皮膚は乾燥し、黒ずんだ色調で、かゆみ、出血斑がみられることがあります。
2)消化器症状
食欲不振、悪心、嘔吐などは、早い時期からみられる一般的な消化器症状です。口腔では口内乾燥、口臭(アンモニア臭)がみられ、胃では萎縮性胃炎が多くみられます。便秘や下痢などの症状があり、進行すると消化管粘膜に出血し、吐血、下血もみられます。
(3)循環器症状
腎不全では循環器系の症状が非常に起こりやすく、また、腎不全患者の最大の死因の一つになっています。症状としては、むくみ、高血圧、心肥大、心不全、肺水腫などがみられます。
(4)免疫異常
免疫機能の低下により感染症を起こしやすくなります。栄養状態の低下、心不全などによる肺への水貯留が原因となり呼吸器感染症を起こしたり、尿量の減少により尿路感染症を起こします。また、免疫機能の低下は、悪性腫瘍の発生につながります。
(5)造血器症状
腎不全貧血がみられます。さらに消化管出血、栄養障害などによる鉄欠乏性貧血もみられます。
(6)その他症状
骨(異所性石灰沈着、骨軟化症)、内分泌(2次性副甲状腺機能克進)、眼(網膜症)、耳(難聴)などに障害がみられます。このように、慢性腎不全では、からだのあらゆる臓器が障害を受けるため、さまざまな症状を起こします。

慢性腎不全の治療

尿毒症の治療は、人工透析と食事療法が基本的な治療です。したがって、可視総合光線療法は、透析療法を補助する治療となります。可視総合光線療法は、透析療法の代わりはできませんが、可視総合光線の多くの作用により、症状が軽減し、さらに種々の合併症を少しでも予防することができ、社会復帰の助けとなれば、治療の意義があると考えられます。透析患者の中で職業についていない人の比率が以前より増加していますが、その理由として、体調が悪い、高齢のためというケースが目立ちます。このような結果は、患者の高齢化および家族の問題(引っ込み思案にさせてしまう)や長期透析にともなう合併症によるものと考えられます。長期透析患者では、感染症の予防と気力の充実をはかることが重要な対策となります。

糖尿病による腎不全

近年、糖尿病による腎不全が増加しています。これは飽食の時代を反映して糖尿病自体が増加している結果と思われます。糖尿病による中等度の慢性腎不全では、栄養状態の悪化や感染症の合併によって糖尿病のコントロールが悪くなった場合、急速に腎不全が進行して尿毒症となり、人工透析が必要な状態になります。この場合、透析療法で腎不全を治療しながら、血糖値のコントロールと合併症の治療を行うことで、一部の患者では一時的に透析を中止できる場合があります。このような状況のとき、医療機関における治療に加えて可視総合光線療法を併用すれば、透析導入までの期間を少しでも長くすることが可能になると考えられます。

さくら鍼灸整骨院
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〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
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※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
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