長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院|初めてでも安心

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9 気の役割と4つの病態

東洋医学において、「気」は生命活動を支える根源的なエネルギーであり、その機能は多岐にわたります。具体的には、身体を温める温煦(おんく)、血や津液を全身に巡らせる推動(すいどう)、病原体から身体を守る防御、臓器や体液が漏れ出ないように保つ固摂(こせつ)、そして代謝を司る気化の五つが挙げられます。これらの機能のいずれかに異常が生じた状態が「気病」であり、大きく分けて4つのパターンに分類されます。

気の不足:気虚(ききょ)と気陥(きかん)

まず、最も基本的な病態として、気が不足した状態があります。これは、気の量が単純に足りない気虚と、気が持ち上げる力を失った気陥に分けられます。

気虚(ききょ)

気が不足する原因はさまざまです。栄養が不十分で気の材料が不足したり、消化器系の機能が低下して気を生成できない場合が考えられます。また、長期にわたる下痢、慢性疾患、出産、老化、過労などによる気の過剰な消費も原因となります

気虚の症状は、気の五つの機能がうまく働かなくなることで現れます。

  • 推動作用の低下:全身に気が巡らないため、倦怠感無力感が強くなります 。また、血を動かす力が弱まることで、脈に力がない虚弱な脈となります 。
  • 固摂作用の低下:気を引き留める力が弱まるため、何もしていないのに汗が出る自汗や、眠っている間に涎を垂らすといった症状が現れることがあります 。
  • その他の症状:声に力がなくぼそぼそと話す懶言(らんげん)や、息切れも気虚の代表的な症状です 。

気陥(きかん)

気虚が進行し、臓器や体液を上に押し上げる力が失われた状態を

気陥といいます 。この状態になると、内臓が本来の位置から下垂し、

胃下垂などが引き起こされることがあります 。それに伴い、お腹の張り、頻尿、下痢、さらには

脱肛子宮脱といった深刻な症状を呈することもあります


気の流れの異常:気滞(きたい)と気逆(きぎゃく)

次に、気の量が足りていても、その運行に問題が生じた状態について見ていきましょう。

気滞(きたい)

気が流れずに滞った状態を気滞と呼びます 。これは、気分がすぐれない憂鬱感によって、さらに気の流れが滞ることがあるとされています 。

主な症状は、脹痛(ちょうつう)、つまり「張って痛い」という特徴的な痛みです 。これは胃の不快感としてよく現れ、食べすぎたときの胃の張りが良い例です 。気滞による痛みは、痛む場所が移動したり、痛みが強くなったり弱くなったりするのが特徴です 。げっぷやおならによって症状が和らぐのも、この気滞の診断に役立つ重要なヒントとなります.

気逆(きぎゃく)

本来下に降りるべき気が、何らかの原因で上に突き上がった状態を気逆といいます 。特に、肺、肝、胃の三つの臓器で起こりやすいとされています 。

  • 肺の気逆:気が上に突き上がると、喘息などの呼吸器症状を引き起こします
  • 肝の気逆:精神的なストレスと関連が深く、イライラ感や、それに伴う頭痛めまいが現れ、重症の場合は昏倒することもあります
  • 胃の気逆:気が上に動くため、嘔吐悪心(おしん)げっぷといった消化器系の症状を引き起こします

★その他の気病:気閉と気脱★

  • 気閉:気を吐き出すことができない状態 。
  • 気脱:生命を維持する「正気(せいき)」が尽きてしまった状態 。

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