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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

⑥気の概念

◎気

もともとは中国哲学の用語。あらゆるものをつくりだし、生命活動を維持する根源でもある。人体に存在する気は4つに分類される。

◎気とは何か

気は、東洋医学でもよく使われる重要な用語だ。もともとは古代中国の哲学や思想から生まれた言葉である。気については、昔から様々な解釈があり、ひとつの考え方で定義するのはむずかしい。最近の東洋医学では、物質としてとらえる考え方が多い。気は宇宙を構成する基本単位だ。気が動き、変化することで、宇宙におけるすべての事象が生まれるとされている。人間も例外ではない。気が人体をつくり、生命活動を維持している。人体の気は、腎中(じんちゅう)の精(精気)、水穀(すいこく)の精微(せいび)、清気の3つのいずれかからつくられる。腎中の精とは、両親から受けとってそのまま腎に保存されている先天の精のこと。水穀の精微とは、飲食物が、脾と胃で消化吸収されることでつくられた水穀の精気である。これは後天の精にもなる。先天の精は使われると減るが、後天の精によって補われる。清気は、肺によって自然界から吸入された気のことだ。
人体の気は、腎・脾・肺の3つの臓でつくられているため、これらの臓が正常にはたらかないと、気のめぐりが悪くなったり、気が不足したりする。なかでも、水穀の精微をつくりだす、脾と胃のはたらき具合が重要である。

◎人体に分布する4つの気

人体の中の気は、存在する場所やはたらきで4つに分けられる。

■元気

もっとも重要で基本的な気。原気や真気ともいわれる。おもに先天の精が変化したもの。生まれてから後は、後天の精によって補充される。全身いたるところに分布して、それぞれの組織を機能させる、生命活動の基本になるもの。

■宗気(そうき)

胸中にある気。水穀の精微に精気が結合したもの。心臓を規則正しく拍動させ、しっかりコントロールしている。また、見る、聞く、話す、動くといったからだの機能とも強く関係する。

■営気

水穀の精微からできる、栄養分が多い気。血と一緒に循環して全身に栄耀を補給する。営気と血をまとめて、営血とよぶことが多い。脈管から外に出ることはほとんどない。

■衛気(えき)

おもに水穀の精微からできる。皮膚から身体の奥まで、全身くまなく分布している。体表面を保護して邪気の侵入を防ぐ、汗腺を開閉して体温調節する。臓腑を温めるなどのはたらきがある。

◎人のからだにある4種類の気と精気

東洋医学では、気は、宇宙のあらゆるものを構成する単位と考える。人体には4種類の気があり、生命活動を維持している。

■精気
宇宙のあらゆるところに気が存在する。大気中からきれいな気(精気)を取り込み、体内で使った気を吐き出す。

■衛気
全身にくまなく分布している。また、体表面をおおって、外からの侵入しようとする邪気から、からだを保護している。汗が出る穴を閉じたり開いたりして、体温を調節する。衛気は水穀の精微(食べ物の栄養分)からつくられる。

■営気
栄養分が豊かな気。血脈中に存在し、血の流れによって全身を循環して、栄養分を補給する。水穀の精微(食べ物の栄養分)からつくられる。

■元気
真気、原気ともいう。生命活動の基本となる気。へその下あたりにある腎から全身にくまなく行き渡る。元気が不足すると臓腑も組織も働きが悪くなり、病気にかかりやすくなる。親からもらった先天の精と、脾がつくる後天の精からつくられる。

◎豆知識

気という言葉は、孔子の「論語」をはじめ戦国時代(紀元前4~前3世紀)以後の、さまざまな哲学の学派の文書に多くみられる。中国の戦国時代~漢代の「管子」には、気は天地のあいだを流動し、五穀や星になると書かれている。気が凝集すると物がつくられる。軽い気が天に、重い気が地になったという。

 
 
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