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東洋医学について

8 血(けつ)と津液(しんえき)について

心臓と肝臓の役割:血をめぐる物語

東洋医学では、心臓と肝臓は血液の循環において非常に重要な役割を担っています。

心臓は、まるでポンプのように、全身に血液を送り出す働きを持っています。東洋医学では、この心臓の働きを「心は血を推動する」と表現します。心臓から送り出された血液は、全身の組織に酸素や栄養素を届け、老廃物を回収します。心臓の中に存在する血液を「心血」と呼び、心血の量が不足すると、動悸や息切れ、顔色が悪くなるなどの症状が現れることがあります。

肝臓は、血液を貯蔵し、その量を調節する働きを持っています。東洋医学では、この肝臓の働きを「肝は血を蔵す」と表現します。肝臓は、身体の活動量に合わせて血液の量を調整し、必要な部位に血液を供給します。また、肝臓は血液の質を保つ働きも担っており、血液を生成したり、老廃物を処理したりする役割も担っています。肝臓に貯蔵された血液を「肝血」と呼び、肝血の量が不足すると、視力低下、筋肉の痙攣、月経不順などの症状が現れることがあります。

血と気、そして津液の関係

血液は、気によって生成され、その働きを支えられています。

  • 気化: 気は、食物から得られた栄養を精気に変換し、血液を生成する働きを持っています。
  • 推動: 気は、血液を全身に巡らせる力を与えます。
  • 固摂: 気は、血液が血管から漏れるのを防ぎ、血液を血管内に留めておく働きを持っています。

血液と密接な関係にあるのが「津液」です。津液は、体内の水分を指し、血液以外の体液を指します。津液は、血液よりも粘度が低く、体内の様々な組織に栄養を供給したり、老廃物を排出したりする役割を担っています。津液は、肺の働きによって生成され、全身に巡ります。

津液の働きと種類

津液は、体内の様々な部位に存在し、それぞれの部位で異なる役割を果たしています。

  • 五液: 汗、涙、鼻水、唾液、痰などの体液を指します。これらの体液は、体内の老廃物を排出したり、外部からの刺激から体を守ったりする役割を担っています。
  • 津: 水のようにサラサラとした液体で、体内の組織を潤す働きがあります。
  • 液: 粘性のある液体で、関節や脳などの組織を潤し、保護する働きがあります。

まとめ

東洋医学では、血液は気によって生成され、心臓と肝臓の働きによって全身に巡らされています。そして、津液は血液と協力して、体内の様々な機能を支えています。これらの要素がバランスよく働くことで、私たちは健康な状態を維持することができます。

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