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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

(9)浮腫(むくみ)

浮腫edemaはギリシア語のoidema(ふくらんだ状態を意味する)を語源とすることばで、体液過剰による組織の腫脹(はれ)を意味していると考えられます。体液は細胞内液と細胞外液(組織間液、血管内液など)に分けられ、生体の調節機構により、これら相互間で交換がおこなわれて、組成は一定に保たれています。浮腫は、この調節機構に障害が生じ、組織間液が週剰に増加した状態です

原因疾患の治療が先決

浮腫は全身性浮腫と局所性浮腫に大別できます。全身性浮腫は、心臓、腎臓、肝臓、内分泌疾患などでみられ、局所性浮腫は、静脈疾患、リンパ管疾患などでみられます。浮腫患者の診断とは、浮腫の原因疾患を究明することです。中には原因不明の浮腫もありますが、光線治療にあたっては原因疾患の治療を念頭におかなければなりません。

全身性浮腫の症状

全身性浮腫の原因と症状
①心性浮腫うっ血性心不全によって発生します。重力の影響を受け、身体下部に生じるのが特徴です。立位では足、下肢に、坐位では腰、仙骨部、陰部、足首、大腿部後面に生じます。圧痕性(押すと跡がつく)でネフローゼ症候群の浮腫より硬く、呼吸困難、咳破、静脈怒張(静脈の拡張)などをともないます。重症の場合胸水、腹水も現れます。
②腎性浮腫ネフローゼ症候群、急性腎炎、急性腎不全などが原因の浮腫で、顔面特に限瞼(まぶた)に多く現れます。蒼白でやわらかく、著しい圧痕を生じる場合は、ネフローゼ症候群を原因とすることが多いようです。
③肝性浮腫肝硬変によることが多く、浮腫に先行して腹水がしばしばみられます。主な原因は、肝臓のアルブミン(たんぱく質)合成の低下にともなう低アルブミン血症、門脈(内臓からの血液を集めて肝臓に運ぶ静脈)圧亢進、ホルモンの増加などです。心不全でも腹水がみられますが、この場合は浮腫が先行しがちです。腹壁の静脈怒張、くも状血管腫(くもが足を広げたような赤い斑点)、手掌紅斑、肝機能障害などがみられます。肝臓は腫大する場合、または縮小する場合があります。
④内分泌性浮腫甲状腺機能が低下する粘液水腫によって現れることがあります。この浮腫は圧痕を生じないことがあり、甲状腺腫特有の顔貌、寒さに弱いなどの症状がみられます。

原因不明の浮腫と症状

女性によくみられる原因不明の全身性浮腫には、周期性浮腫と更年期浮腫などがあります。
①周期性浮腫月経前浮腫ともいいます。月経1~2週間前に現れ、月経開始とともに消失します。浮腫とともに精神的不安定、頭痛、乳房痛など、いわゆる月経前緊張症の症状がみられます。
②更年期浮腫閉経期の女性に、軽いが頑固な浮腫が現れることがあります。浮腫のほかに更年期症状がみられます。しかし、この時期を過ぎると消失します。
③特発性浮腫20~40歳代の女性、特に中年の神経質な肥満傾向にある女性に多くみられる浮腫です。基礎疾患がないにもかかわらず、肉体的・精神的疲労時に不規則に出現し、程度も定まりません。この浮腫は、立っていると増強し、横になり安静にすると軽減または消失するなど体位の影響を受けます。夕方には朝に比べて1.4kg以上(重症では4~5kg)の体重増加がみられます。

全身性浮腫の光線治療

●リンパ性浮腫(乳ガン、子宮ガンの根治手術による広範なリンパ節切除による上肢あるいは下肢の浮腫について)の光線治療光線治療は早期に行うほうがよく、皮下組織に増殖や肥厚が起こってからでは、あまり効果は期待できません。また安静や患肢の高挙(高くする)は初期にはかなり効果が期待できます。下肢の浮腫の広がりを阻止するためには弾性靴下の使用もしばしば効果をもたらします。

●炎症性浮腫の光線治療炎症にともなう浮腫の原因は数多くあるので、各疾患の光線治療については使用する治療用カーボン番号、光線照射部位などは省略します。火傷、捻挫、打撲、骨折などの場合は、疼痛、浮腫など炎症のある局所を集光器を使用して直接照射することが効果的です。症状が軽減するまで数十分間から数時間行います。なお、炎症性浮腫がある場合は、治癒を早めるために、入浴は控えめにします。

さくら鍼灸整骨院
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使用による効果

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