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⑨精と神

◎三宝とは

”気”は生理的な活動を生み出す。”精”は気や形のたぐいの源、”神”は生命活動をつかさどる。この3つは特に大切なものなので三宝という。

◎先天の精と後天の精

東洋医学では、人の体は大きく3つ、気の類、形の類、経絡の類に分けて考える。気の類とは、からだを動かすエネルギーのようなもの。形の類とは、からだを形作るもので、臓腑、組織、器官などさす。経絡のツボ(経穴)がある。このうち、気の類には気・精・神が含まれる。この3つは非常に重要なものなので、三宝ともいう。気がパワーとすると、精はスタミナ、活力源といえる。精には先天の精と後天の精がある。先天の精は親から子へ受け継がれる特別な物で、腎に貯蔵される人体のさまざまな器官や組織をつくりだし、成長させていくもととなる。親から受け継いだ先天の精が少ない子供は、小児喘息や夜尿症など、成長期には影響が出る場合がある。後天の精は、自分でつくりだす。食べたり飲んだりしたものは、脾と胃の働きで消化吸収されて、水穀の精微という栄養価値のある物質になり、それが後天の精になる。後天の精が増えると、小児喘息などが治ることもある。

◎五臓にある5つの神

精神や意識の状態、目や耳で感じ取る、いろいろ考える、からだを動かすなど生命活動をつかさどっているのが神だ。神がなくなれば、生命体は存在できない。神は五臓の中におさまっている。心には神、肺には魄、肝には魂、脾には意、腎は志という神が存在する。心に存在する神は、呼吸や近くにかかわり、また、考えたり判断するなどの精神活動をつかさどる。手足の動き、顔の表情も正しく行わせる。ほかの4つの神を統括する、最上位の存在である。魄と魂は無意識的、本能的な活動をつかさどる。眠ったり酔っ払うと神の支配が弱まるために、魂が活発になって、夢を見たり、奇行がみられると考えられる。魄は本能的な行動や日常的に行う無意識な動作、注意力の持続などをつかさどる。志は、目的をもったり、目標を決めて具体的に考える。意は、単純な記憶や思考を組み立てる。からだの調子が良ければそれぞれの力を発揮し、滋養が足りなければ衰える。また、存在している臓器と影響しあう。
たとえば、魄が弱まると肺の機能が悪くなるし、肺が傷つくと魄が弱くなる。背中には神にかかわる重要なツボがあり、神の名が冠されている。

◎精は脾でつくられ、腎に貯蓄される

先天の精は親から受け継ぎ、腎に貯蔵されている。後天の精は、飲食物の栄養分である水穀の精微からつくられて、腎に貯蔵されている。精は、必要に応じて、腎から各部に送り出されている。

◎5つの神

神は、精神や意識などをつかさどる。五臓には、神、魂、魄、意、志の5つの神が存在する。これらの神は、心にやどる神(神志)が統括する。

◎ツボと神

背中には神にかかわるツボがあり、5つの神と関連する名がついている。

◎豆知識

魂は死後、肉体を離れてから天にのぼる霊のこと。肉体を離れやすい性質で、睡眠時や酩酊時に神の支配が薄れると活発になる。魂が傷つくと現実と非現実の区別がつかなくなる。

魄(はく)の白は骸骨をさす。魄は魂とは逆に、死後も長くとどまり、朽ち果てると地にかえる、肉体に密着したものである。
魂と魄を合わせて魂魄といい、霊魂、たましいをさす。

さくら鍼灸整骨院
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