⑪気・血・津液の変調②血の変調 2019.11.22東洋医学コラム Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it ◎血病とは血が変調(異常をおこすこと)して起こる病気を血病という。血が不足し栄養が足りなくなる血虚、流れが異常になる血熱、血寒と血瘀(けつお)がある。 ◎血が足りなくなる血虚 血が変調すると、血病という病気になる。血虚、血熱、血寒、血瘀がある。血虚は血が不足している状態。栄養を全身に送り届ける血がたりなくなると、からだのあちこちで、栄養不足による病気の症状が出る。食べる量が十分でなかったり、食べ物の種類がかたよっていたり、脾と胃に問題があって消化・吸収が不十分だと、血虚になる。血虚では、顔色から赤みが失われ、蒼白または萎黄(つやがなくて黄色っぽい顔色)になることが多い。下や唇の赤みも薄くなる。めまいもおこりやすい。血が少なくなったために、脈は細くなる。血と関係が深い臓器は心と肝なので、それぞれの臓器に関係した部位に症状がでる。心の血が不足した場合は、心身共に疲労して力が出ない、心臓が不規則に拍動する、健忘や不眠などがおこると考えられる。肝の血が不足した場合は、爪の色が淡くなり、かたくなったり変形したりする。手足を屈伸しにくい、目が乾いて視力が落ちるなどの症状がでるとされる。女性では月経困難症がおこることが多く、月経の出血量が少なく、色が薄くなる。 ◎血が熱をもつ血熱、血が冷えた血寒、滞る血瘀 体内に熱がこもった場合、熱が血に移ると、血熱になるとされる。血熱になると、血行が異常に速くなり、細い血管を突き破ってしまうと考えられる。そのため、体のあちこちから、出血しやすくなる。膀胱の血管が破れると血尿、胃では吐血、肺では喀血、大腸では下血、鼻では鼻血が出る。血熱とは逆に、血が冷やされた場合を血寒という。体の中に冷えがたまってしまい、血まで冷えてしまった状態ということだ。血寒が続くと血が凝集する。血熱が続いても血が粘ってくる。どちらにしても、血の流れが悪くなって、一カ所で停滞する。これを血滞という。血管中で停滞した汚い血を瘀血とよぶ。瘀血があると、血瘀という病気になる。血瘀になると、刺痛という刺すような痛みを感じるとされる。気滞でおきる脹痛と違い、刺痛は、同じ所が一定の強さで痛む。痛いところを押さえると、より嫌な感じになる拒按(きょあん)という反応があるのが特徴だ(押さえると、気持ちがいいのを喜按(きあん)といって血瘀の痛みではい)。腫塊(しゅかい)という腫れ物ができることもある。唇や舌の色が青紫になり、ドス黒い色の血を出血しやすい。 さくら鍼灸整骨院 長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分 〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F ☎0120-396-491 (午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00 ※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診 健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険 ◆目次一覧(1~96)を見る◆ 前のページへ<< >>次のページへ Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: RYUTA-admin東洋医学コラム東洋医学コメント: 0 ⑩気・血・津液(しんえき)の変調①気の変調 ⑫気・血・津液(しんえき)の変調③ 津液の変調
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