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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

⑲五臓の変調② 肺の変調

◎衛気(えき) 

水穀(すいこく)の精微(せいび)からできる気。昼は体表面を覆っているが、夜は身体の奥に戻る。汗腺を開閉したり、臓腑を温める働きもある。

◎宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)機能の不調で呼吸器の症状がでる

肺が変調すると、宣発と粛降という機能がうまく働かなくなるとされる。宣発とは、気や津液に、上に向かう、あるいは外側へ向かうという動きをつける機能だ。肺の変調は、邪気に対する抵抗力と、汗を出すはたらきに影響する。からだの表面は、外邪の侵入を防ぐ衛気という気に覆われているとされる。からだの内部でつくられた衛気は、肺の宣発機能がうまくはたらかないと、衛気を広げることができないので、外邪に対して無防備となってしまうだろう。衛気は、汗腺の開閉もコントロールしているとされる。肺の変調で衛気がうまく広がらないと、汗腺が閉じたままになり、汗が出なくなる。一方、粛降は宣発と反対に、下へむかう、内側へ向かう動きをつける。大気から清気を吸い込む(からだの中へ気をおろす)のは粛降のはたらきと考えられる。肺が変調して、粛降がうまくいかないと呼気が異常になるため、喘息や咳の症状がでる。宣発が不調になると、粛降に影響がでる。両方が正常に働かないと、呼吸に異常がおこると考えられる。息が浅い、呼吸回数が増える、息切れ、咳や喘息などの症状がでる。また、気の動きは肝が調節するが、呼吸運動がそれを補助していると考えられる。そのため呼吸が異常になると、気が正常に循環しなくなり、血行不良になる。

◎水のめぐりの不調と刺激に弱い肺

肺は、宣発と粛降の機能によって、水分の循環を調節しているとされる。宣発機能が働かないと、汗がとまる。上部にある水分が停滞し、顔がむくむ。粛降機能が働かないと、下部の水分が停滞し、尿が減り、足にむくみが出ると考えられる。風邪を引いて顔がむくむのは、肺の変調が原因のことが多い。肺と鼻は強く関わっている。肺が変調すると鼻水が増えたり、鼻がつまったり、嗅覚がおかしくなる。肺は、呼吸や皮膚を通じて、寒さや熱さの刺激が入ってきやすい臓といえる。肺が弱っていると、刺激に過敏になるため、ちょっとした気温の変化でも、すぐにくしゃみや鼻水が出て、風邪を引きやすくなっていることが多い。肺は憂いの感情と強く関わっているとされ、強い悲しみや憂いは肺を傷つける。すると気が弱くなり、元気がなくなる。

◎豆知識

肺は「百脈を朝(あつ)める」ともいわれる。「朝」は集合の意味であり、全身の経脈が肺に集まってくるとされる。

また肺は、皮膚と強く結びついている。アレルギー性の鼻炎や喘息などの呼吸器疾患があると、アトピー性皮膚炎にもなることがあるのは、東洋医学では肺の変調で説明される。

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