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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

⑳五臓の変調③ 脾の変調

◎痰

痰は脾の運化機能の失調で生じ、肺にたまるので、呼吸器系の症状としてでる。それで「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」という。

消化・吸収・運送と持ち上げる機能が失調する

脾は運化、昇清、統血という機能をもっているとされている。運化とは、消化・吸収・全身への輸送機能のこと。脾が変調すると、運化機能が悪くなるとされる。消化と吸収に異常がおき、食欲不振、腹が張った感じ、腹痛、下痢がおこる。その結果、食べる量が減ったり、消化・吸収がうまくできないために、栄養分が足りなくなる。すると、気・血・津液・精を十分につくることができなくなって、からだのさまざまな部位に不調がでてしまう。運化機能の低下は、津液の循環にも影響するといわれる。津液は、からだをうるおす大事な水分だ。しかし体内を循環できずに、一カ所で停滞していると、湿とよばれる不要な水分となってしまう。湿が集まると、もっと粘りけが強い痰になる。痰は肺へ移動するので、気道にからみやすくなり、せきやぜんそくといった、呼吸器の異常がおこる。昇清は、持ち上げる機能のこと。昇清機能のおかげで内蔵が持ち上げられて安定していると考えられる。脾の変調で昇清の機能がうまくはたらかないと、内蔵が落ちてきて、胃下垂、脱肛や慢性的な下痢などがおこりやすい。食後に強い眠気におそわれる人は脾が弱かったり、調子が悪い場合が多い。脾が、消化・吸収を進めることで精一杯になり、気や栄養分を十分に脳に送れないため、うとうと眠くなると考えられる。

統血機能が低下し、よだれの量も変化する

統血とは、血が血脈から漏れないようにする機能。この機能が低下すると、血が漏れるようになり、血便、血尿、不正性器出血などがおきるとされる。統血機能の低下とは、血脈が破れているのではなく、血がしみでている状態である。肌肉と口は、脾と強くかかわるとされる。脾の状態が悪いと、肌肉はやせて、色つやも悪くなり血からもなくなる。急にやせたとき、肌肉が落ちていたら、脾の変調が疑われる。また、味がわからなくなっても、脾の変調が考えられる。よだれの量にも影響する。少なすぎると、口の中が乾燥し、飲み込むのも消化もうまくいかない。多すぎると、だらだらと口から流れ出たり、噛まずに飲み込むことができるので早食いになったりする。思うことは脾は強く結びつくとされ、考えすぎは脾を傷つける。また、脾が変調して昇清機能が弱くなると、脳に気や血がまわらないために、思考がまとまらず、くよくよと考えつづけるようになる。

豆知識

脾は消化・吸収作用によって、飲食物からエネルギーを取り出す。つまり、生まれてから後のエネルギーをつくる場所であるために「後天の本」とよばれる。

脾と胃は昇降の関係で、胃は分解したものを小腸におろし、脾は水穀の精微を肺に上げる。胃は陽で湿り気を好み、脾は陰で乾燥を好む。この相互関係が消化吸収に役立っている。

 

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