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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

㉒五臓の変調⑤ 腎の変調

◎髄

東洋医学では、髄は骨髄と脊髄に分けられる。脊髄は上部で脳につながり、脳は髄が集まった部分なので「髄海」ともいう。

◎蔵精(ぞうせい)が失調すると精が不足する

腎には、蔵精・主水・納気という3つの機能があるとされる。蔵精とは、腎が精を貯蔵しているということ。腎が変調すると、蔵精機能が失調し、腎精(腎の精)が足りなくなる。不足すると、子どもでは成長の遅れ、成人では性機能の減退、物忘れが増え、足腰がだるく、ころびやすくなるとされる。腎精の減少は、老化現象としてあらわれるので、急速に減ると老化も早く進む。精には髄を生じる作用があるとされる。髄には骨に入っていて、骨に栄養を与えている。腎精が足りないと、髄が減るため、骨がもろくなってしまう。歯も腎精から栄養を受けている。年をとって、骨粗鬆症になったり、歯が抜けるのは、腎精不足が原因とも考えられる。また、脊椎の中の髄は、脳につながっているため、この部位の髄が減ると脳の働きが衰え、認知症や物忘れがおこるといわれる。

主水と納気のはたらき、恐怖がおよぼす影響

主水は水分の代謝を調節すること。腎は、全身から集まってきた水分を必要なものと不要なものに分別する。必要な水分は、腎から再び送り出され、不必要な水分は膀胱にまわされて排泄される。主水が正常に機能しなくなると、水分の代謝に障害がでる。排泄されるべき水分が体内で停滞すると、むくみになることが多い。また、膀胱が尿を出すタイミングは、腎が決めているとされる。腎が変調すると、膀胱が正しく働かなくなり、尿が出なくなったり、逆に頻尿になったり、失禁したりする。肺が大気から吸い込んだ清気を、腎におさめることを納気という。納気できなくなると、肺が吸入した気が腎に下がらないため、肺への気の出入りに支障がでると考えられる。そのため、息切れしたり、呼吸困難になる。腎は、耳と外生殖器、肛門などと強くかかわっている。腎が弱ると耳鳴りや難聴があらわれ、大小便を失禁するようになる。また、つばは、口の中をうるおし、食べ物を飲み込むのを助け、腎精に栄養を与えるとされる大事な津液だ。腎の変調でつばの量が変化することがある。恐怖の感情は、腎と深くかかわるとされる。強い恐怖を感じると腎を痛めることになる。「あまりに怖くて尿を減らす」のは、強い恐怖が腎を弱らせ、膀胱を閉じる機能が失調してしまうからお考えられる。恐怖を感じて、白髪になったり、毛が抜けるのも、腎が痛めつけられたからだ。

◎豆知識

腎には、腎陽と腎陰がやどり、各臓の陰陽の根本となっている。腎陰は真陰ともいい、靭帯の陰液の根源であり、全身をうるおしている。腎陽は陽気の根源であり、全身を温めている。

腎には陰と陽の両方が存在することを、水と火になぞらえて、腎を「水火の宅」ともよぶ。腎陰を「命門の水」、腎陽を「命門の火」と呼ぶこともある。

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