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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

㉗病因① 外因

◎六邪

外部から入ってくる6種類の病因。6種の気候変化に異常が生じて、六邪となる。口と鼻、皮膚を通じてからだに侵入する。

◎風邪・寒邪・暑邪

六邪(外邪)による病気は、季節、時間、周りの環境と深く関わる。寒さの厳しい冬は寒邪、湿地に住んでいれば湿邪に侵されやすくなる。複数の邪が同時に侵入して病気をおこすこともある。風は舞いあがり、移動する性質があるため、風邪に襲われると、頭痛、鼻づまり、のどの痛みなど、からだの上の部分に症状がでやすい。また、症状はあちこち移動する。風にのせて他の外邪を先導しながら侵入するので、複数の邪が病気を引き起こすと考えられる。寒邪が侵入すると、寒気がしたり、手足が冷えたり、下痢をする。風邪の引きはじめに、このような症状がでやすい。寒邪によって、体内の陽気が抑制され、からだを温める機能(温煦作用)が低下するからと考えられる。また、気や血などを凝集させる特性をもつので、気・血の流れが滞る。気・血が詰まったところには痛みがおこる。寒邪は直後、臓腑に障害を与えることもある。たとえば脾や胃に侵入すれば嘔吐や下痢がおこる。これを「臓腑に直中する」という。暑邪は熱なので、からだの上半身にあがりやすいとされる。顔面に症状がでて、顔が赤くなったり、目が充血する。そして汗の穴を開くので汗がでやすくなる。汗は津液なので、大量に汗をかくと津液が不足し、のどが渇く。汗とともに気も濡れてしまい、息切れしたり、からだに力が入らなかったり、無気力になり、酷いときにはけいれんをおこす。熱中症は暑邪の典型的な例といえるだろう。

◎湿邪・燥邪・火邪

湿邪は水分なので重く、下に流れる特性がある。湿邪がからだに侵入すると、頭や手足が重だるく感じるようになる。湿邪が関節などに入ると、気・血の流れが悪くなり、関節痛などがおきる。便が粘について出にくくなったり、足にむくみがあらわれる。湿邪は粘着質があり、いったん侵入すると、病気がなかなか回復しなくなると考えられている。燥邪となる乾燥した空気を吸い込むと、水をめぐらせている肺と、津液が損傷を受けとると考えられる。咳が続いたり、喘息になったり、肌がかさつく。火邪が侵入すると高熱をだし、気と津液を損傷しやすい。また、動血といって出血しやすくなる。子どもが高熱を発すると鼻血を出しやすいのは動血のためとされる。体内の同じ場所に長期間にわたって火邪があると、筋肉や組織が変性し、腫瘍になりやすいといわれる。

■六邪
熱さ寒さ、湿度や乾燥などがあまりに強いと、病気をおこすとされる。六邪は最初は皮膚にとりつき、だんだんとからだの
奥深くに侵入する。

■風邪
春に多い。強い風が突然吹くように、急に発病し、木の葉が舞い散るように症状が変化する。頭痛、発熱、悪寒など。発病は急で、他の邪気を先導して、一緒に侵入する。

■寒邪
冷たい雪や氷をあびたように、冷気にあたってからだが冷え、気や血、津波の流れが停滞し、痛みがおこる。臓腑に直接侵入することもある。

■暑邪
真夏の太陽を何時間も受けていると、からだが熱くなりすぎる。発熱し、顔が赤くなる。汗が出すぎて津液を消耗して、水を飲みたがる。

■湿邪
秋雨前線などが停滞し、小雨が降り続くと、湿気が体にたまる。気・血・津液の流れが悪くなり、痛みを感じる。病気そのものも停滞し、治りにくい。

■燥邪
秋に乾いた風が吹きすぎて、酷く乾燥する。津液を消耗し、体内も乾いてくる。肺は乾燥に弱いので、咳や粘つく痰、喘息などがでる。

■火邪
火事がおきたように、燃え上がって熱を発する。顔や目が赤くなり、津液や元気を消耗し、けいれんすることも。熱が脈絡に入ると出血しやすくなる。

◎豆知識

「風邪(かぜ)は万病のもと」とは、風邪が、寒邪や熱邪を先導して侵入し、病気をおこすこと、からだの中であちこち移動し、症状も変化することを表現していると考えられる。昔はほとんどの病気は風邪(風)にのって運ばれてくると考えられていた。そこで、痛風、破傷風、中風(脳卒中にあたるもの)など、「風」がつく病名が多い。

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