Blogブログ

長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

㉚column アメリカの鍼灸事情

◎アメリカの鍼灸事情

鍼治療を受けることで保険費が抑えられる

アメリカでは、補完代替医療(CAM)の利用者が増えてきている。2007年の資料では、大人10人中4人が何らかのCAMを受けていた。ほとんどがサプリメントの使用だが、1~5%がマッサージ、オステオパシーなどの手技療法や鍼を受け、鍼を利用する人は年々増加している。理由のひとつは、アメリカの保険制度にあると考えられる。アメリカは基本的に自由診療で、ほとんどの人は保険会社の医療保険に加入する。これらの保険会社では、運動療法や鍼などの予防的な治療を受けている人については、何かしらの特典をつけることが多い。保険会社は、加入者が病気になり保険金を払わなければならなくなることを避けたい。加入者は高額な医療費を避けたいし、特典がたくさんついている保険を選びたい。双方の利害が一致して、未病の段階で鍼などの治療を受ける人が増加しているのである。また、保険でカバーする医療に、鍼や運動療法が含まれるケースが増えてきている。鍼は、西洋医学にくらべて医療費のコストが安いため、保険会社は積極的に保険診療の対象に加えている。患者も安上がりな鍼治療を日常的に選択するようになっている。

◎鍼灸治療の化学的根拠をさぐる研究が盛ん

費用面からの選択もあるにしろ、アメリカでの鍼治療の認知度は高い。医療従事者も一般の患者も東洋医学と西洋医学、どちらが優れているという視点ではなく、同じ扱いになると考えているようだ。アメリカは州によって医療制度が異なるが、ほとんどの州で鍼治療が認められている。資格試験も州ごとに行われる。なかでもカリフォルニア州とニューヨーク州は鍼が盛んといわれている。養成機関の数も多く、レベルも高い。なお、アメリカの治療は中医学にもとづいている。日本に多い管鍼法や皮内鍼は少なく、灸治療はほとんど行われていない。1997年、アメリカの国立衛生研究所は、鍼の有効性と科学的な研究の意義について声明を出した。また、国立補完代替医療センターは、世界中のCAM研究者に年数億ドルの助成をしている。そのこともあり、鍼灸医療を解明しようとする医学研究者が、とくに欧米で急増している。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事