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東洋医学コラム

㊳問診②痛み

今回のキーワード「痛み」
ただ痛いというだけではなく、どのように痛いのか、痛みの種類を知る必要がある。大きく実証の痛みと虚証の痛みに分けられる。

痛みに関する問診・・・どこがどのように痛いか?
自覚症状で、もっともはっきり訴えられるのが痛みだろう。からだのどこがどのように痛むかをくわしくたずねる痛みにも2種類あって、実証の痛みと虚証の痛みがある。風や湿、熱など外邪の侵入や、疹血など気・血・津液の停滞などでは実証の痛み、体力が低下して気・血・津液・精が不足し、気や栄養分が供給できないと虚証の痛みがおこる。痛む部位にだけ原因があるとは限らない。からだの各部位は、経絡によって決まった臓腑につながっている。臓腑の病変が経絡を通じて、関係ないように思われる部位にあらわれているのかもしれない。東洋医学では、痛む部位から、病変がある臓腑と、その臓腑の状態を推測する。痛みの種類は、頭痛、胸痛、脇痛、胃痛、腹痛、腰痛、四肢痛に分けられる。また、痛みの性質から病気の原因を推測することもできる。一概に痛いといっても、張ったような感じがする、痛みとともに重い感じがする、熱さや冷えをともなうなど、さまざまな痛みがあるのでくわしく症状を聞かなければならない脹痛、重痛、刺痛、絞痛、製痛、冷痛、灼痛、隠痛など10に分けられる。

名称痛み方痛みの多い部位痛みの原因(主なもの)
脹痛張った感じ、膨満感をともなう腹部では気滞(気の停滞)、頭部では肝の熱の上昇
重痛重く感じられる痛み四肢、腰湿邪が気と血の動きを阻害
酸痛だるい痛み腰、膝虚証。湿邪が気と血の動きを阻害
刺 痛きりを刺したような痛さ脇、小腹、少腹、胃療血(血の停滞)
絞痛 絞られるような痛さ胸、腹、腰疹血や結石などが気の動きを阻害
摯痛 ひつぱられるような痛さ四肢肝が変調して筋に影響
冷痛 冷たさをともなう頭、腰、胃寒邪の侵入や陽気が足りないため気と血がよく動かない
灼痛 熱さをともなう脇、胃火邪の侵入や陰液が足りずに陽気が強くなつた
隠痛 我慢できる慢性の鈍痛頭、胃、腹、腰気や血の不足
空痛 痛い部分に空虚感をともなう気・血・精の不足

さくら鍼灸整骨院
長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分
〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
(午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00
※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険

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