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(41)掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症は、手のひら(掌)や足の裏(蹠)に無菌性の小さな膿疱や水疱ができる難治性の皮膚病です。この皮膚病には代謝・免疫の異常が関係しているといわれ、軽快と悪化を繰り返す特徴があります。特に風邪や扁桃炎などの感染、過労、精神的ストレスなどは悪化の原因になります。

細菌感染が発症の引き金に

掌蹠膿疱症は、男性の場合30歳代に最も多く発症し、女性の場合は40~50歳代の高年層になって発症する例が多いようです。どちらかというと女性にやや多い皮膚病で、春から夏にかけて発症することが多く、秋冬の2倍に達します。膿疱や水疱が初めに出る部位は、足裏が最も多く、それに次ぐのが手のひらです。足裏と手のひらに同時に症状が出る例は少なく、時には頭部あるいは肘や膝などに同様の変化がみられることがあります。患部は皮膚が厚く発赤して、膿疱はその周辺に群発することが多く、症状の激しいときは強いかゆみがあります。膿疱は白血球の死骸が集まったもので、細菌は検出されません。したがって、小さい膿疱ができた後に厚い皮膚がむけて赤くなり、水虫と症状はよく似ていますが、うつることはありません。原因は明らかではありませんが、細菌感染との関係が指摘されており、扁桃炎や虫歯など炎症がからだのどこかにあると起こりやすいといわれています。こうした関係を、医学的には「病巣感染」といいます。病巣感染の代表例として、細菌感染が引き金となって発症する「急性腎炎」や「リウマチ熱」がよく知られています。病巣感染源としては、扁桃炎や虫歯のほかに、胆のう炎、胆石、中耳炎、副鼻腔炎、おできなどがあり、これらの炎症の部位を除去あるいは治療すると、皮膚病変が自然に治ることがあります。例えば、扁桃炎では扁桃の摘出を、虫歯では抜歯をすると皮膚病は自然に軽快するといわれています。したがって、現在では掌蹠膿疱症は、このような炎症性の疾患によるアレルギー反応で引き起こされる病気の一つであると考えられています。なお病巣アレルギー(病巣感染)のほかに、歯科材料などの金属アレルギーによる場合もあるといわれています。

症状を悪化させる要因

掌蹠膿疱症では、皮膚以外の症状として、約10%の症例に、関節炎、関節痛、神経痛がみられることがあり、掌蹠膿疱症骨・関節炎と呼ばれています。病変は前胸壁を形成する鎖骨、胸骨、肋骨とそれらの関節部にみられ、徐々に発症し、腫脹(はれ)・発赤・疼痛(痛み)がみられます。骨は無菌性の骨髄炎の変化を呈します。掌蹠膿疱症における症状は、種々の炎症によって悪化しますが、季節によっても悪化することがあります。特に、夏は症状が悪化しやすいといわれています。また、女性の場合は月経前や月経時に悪化することがあります。また、うつる病気ではありませんが、膿疱後の乾いた皮膚をむしると、その刺激により周辺に広がります。そのほか、悪化の要因になることもいくつかあります。

さくら鍼灸整骨院
長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分
〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
(午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00
※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
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