⑤気・血(けつ)・津液(しんえき)・精 2019.11.09東洋医学コラム Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 気・血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)人体を構成する要素。気は人体を循環するエネルギー。血は組織に栄養を供給する。津液は体内を潤す。精は活力源。 ◎正気を決める4つの要素 抵抗力、治癒力などである正気とは、いったい何だろうか。東洋医学では正気を決めるのは、気・血・津液・精の4つの総合的なはたらきと考える。4つがバランス良く、正常に循環していれば正気が充実し、病気にかかりにくい。気・血・津液・精は人体を構成する基本要素である。4つの要素が体内をめぐることで生命活動が維持されている。 ◎気・血・津液・精が変調(異常がおこること)すると病気になる 気は実体が無く軽い物なので、変調をおこすと上昇しやすい。気が上がると病気の症状が出るが、反対に上昇しない場合も、異常が出る。気の量は、多すぎても少なすぎてもいけない。血と津液を正しく巡らすことが出来なくなり、血や津液が足りなくなったり、停滞する。血と津液が変調すると停滞して、症状がでる。また、血は必要に応じて気を生み出すので、組織によっては気が足りなくなることもある。津液が不足すると、体が乾いてくる。3つのうち、どれか1つのバランスが乱れても病気に繋がる。気だけ、血だけと1つの要素が異常になるのでなく、複合的な乱れが同時におこる。 慢性病では気・血・津液・精のバランスが崩れていることが多い。病気が悪化した場合には、気のめぐりが悪ければ内臓の働きを整える、血の流れが滞っているなら全身の水分代謝をよくするなど、気・血・津液・精のバランスが正常になるように治療する。 ◎人体を構成する4つの要素 人体が生きて活動するためには、4つの要素が必要となる。要素それぞれは、別の要素に変化することもある。お互いに強調し合って生命活動を維持している。 ■気 生命活動のエネルギー源となる。人体には4種類の気があるとされる。 ■血 血脈中をめぐって栄養素を全身に運ぶ。血は血脈内にだけ存在する。 ■津液 血以外のすべての水分。からだを隅々まで潤すはたらきがある。 ■精 人体の活力源。生まれつきもつ先天の精と後でつくられる後天の精がある。 ■気の分布 4種類の気が全身に分布する。体表面の保護、栄養を運ぶ、体液の漏れを防ぐなどのはたらきがある。 ■血の動き 血は、血脈の中を津液とともに営気に押されて流れていき、全身に栄養分を運ぶ。 ■津液の分布 全身に分布し、からだを潤している。目や鼻、口の中も潤し、関節の動きをよくする。 ■精の分布 へその下にある腎にためられて、全身に広がり、人体を活動させる。精神状態にも関わる。 髄を作って骨や歯も強くしている。 ◎豆知識 肝の気は春に、脾の気は長夏、肺の気は秋に、腎の気は冬に活発になる。暖かい、暑い、湿度が高くて暑い、空気が乾燥、寒いという季節に合わせて五臓が活発になる。春夏は気血がなめらかにうごき、体表にむかう。そのため皮膚がゆるみ、汗が多く、尿は少ない。秋冬は気血の動きが滞り、深く沈む。そのため皮膚は引き締まり、汗は少なく、尿が多くなる。 さくら鍼灸整骨院 長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分 〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F ☎0120-396-491 (午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00 ※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診 健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険 ◆目次一覧(1~96)を見る◆ 前のページへ<< >>次のページへ Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 投稿者: sales-admin東洋医学コラム東洋医学コメント: 0 連載コラムVol.7 背中ニキビの治し方2 連載コラムVol.8 胃腸の治し方①
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