<雑誌掲載>連載コラムVol.11 胃腸の治し方(4) 胃腸の治し方(4)新事実!バランスの良い食事が胃腸を悪くする原因だった!! <前回までのおさらい> 鏡を見て舌が白かったり、黄色かったりすれば胃腸が悪いサイン。「砂糖、揚げ物、朝ごはん」が胃腸を悪くし、それらをやめると胃腸が良くなる。 <胃腸が悪いとどうなるか?> 胃腸が悪いと以下の症状が現れてきます。舌が白かったり、黄色かったりする。口臭がする。寝起きがつらい。肩甲骨の周りが痛くなる。げっぷが多すぎる、または出ない。おでこに横ジワができる。まぶたが腫れる。目の下にクマができる。女性の方は特に最後の3つは特に気になる点ではないでしょうか。おでこの横ジワは薄いうちは、胃腸をよくすると消えますから、今回の内容を実践してみてください。 <バランスの良い食事が胃腸を悪くする!?> 一般的にバランスの良い食事が推奨され、私たちは自然とバランスの良い食事を心がけていますが、実は胃腸にはバランスの良い食事はとても負担だということがわかっています。それでは詳しく見ていきましょう。ここでいうバランスの良い食事とは、米などの炭水化物、肉や魚、卵などのタンパク質、野菜などが並んだ食事をイメージしています。実はこれらを同時に食べてしまうと、消化にすごく時間がかかり、胃腸に負担をかけてしまいます。消化に時間がかかってしまう理由は、食べ物ごとに消化酵素が良く働くpHが違うことによります。簡単に結論をいうと、次の⭕ ❌ の組み合わせを覚えてください。 ❌ 米と肉、魚、卵 ❌ 肉、魚、卵と野菜 ❌ 米と肉、魚、卵と野菜 ⭕ 米と野菜 米を食べるなら、米だけ食べる。肉を食べるなら肉だけ食べる。といった具合に、食事を偏らせると消化にはすごくいいです。逆に、炭水化物とタンパク質の組み合わせがメインの食事は消化がすごく悪いので注意です。たとえば、牛丼や卵かけ御飯などがその代表例ですね。身近な食べ物なので、注意してみてください。野菜については特に、葉物が消化に悪いです。ナスやタマネギや人参など実のような部分は葉に比べると消化には悪くありません。(本当は全てを実とは呼ばないのですが、便宜的に実と呼ばせていただきます。)なので胃腸の調子が悪いなと思われる方は、葉物の野菜を取らないようにすれば、それだけで調子が良くなるかもしれませんので、ぜひ試してみてください。 さて、ここまでバランスの良い食事が胃腸を悪くすると述べてきましたが、バランスの良い食事が悪なのかというと、そういうわけではありません。私自身、普段は米、肉、野菜の入った食事を摂ることばかりです。ですが、胃腸が悪いときには、米と梅干しだけの食事を数食続けて胃腸の調子を戻します。みなさんも胃腸が悪いときにはぜひ食事を偏らせて摂るようにしてみてください。 Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it 連載コラムVol.10 胃腸の治し方(3) 連載コラムVol.12 東洋医学の陰陽のお話