前回、胃腸を悪くするものに、「砂糖、揚げ物、朝ごはん、バランスの良い食事」があると申し
上げました。
今回は、朝ごはんについて見ていきましょう。まず、鏡で自分の舌を見てみます。白かったり、黄
色い人は胃腸が悪くなっているので、この記事をよく読んで実践してみてください。
朝ごはんはしっかり食べるべきであり、実際にそうしているという人が多いと思います。
その理由は頭が良く回る。力が出る。こういったところでしょうか。
その気持ちは良くわかりますが、果たして、本当に朝ごはんは食べるべきなのでしょうか。
「朝ごはんを食べている子の方が成績がいい」これは、一般的に朝ごはんを食べる子の方が規則
正しく真面目な子が多く、朝ごはんを食べない子は勉強もせずに試験を受けている子が多いこと
が予想できるので、正確性を欠いています。もし正しく調査したければ、成績
、生活習慣が同じ人を集めて、朝ごはんを食べるグループと食べないグループに分けて調査すべき
ですね。
次に病気になった時に朝ごはんをしっかり食べたら元気が出るのでしょうか。病床の高齢者に朝
食を食べさせたら元気が出てくるでしょうか。この理論には無理がありますね。実際には朝食を
食べると元気になるではなく、元気な人が朝食を食べられるということだと思います。
動物でも、餌を与えても食べなければ、体調が悪いのかなと思いますよね。元気が戻れば、自然
と食欲も戻ります。元気がないからといって無理やり食べさせることはありません。
私自身、以前は体にいいと思って朝食をしっかり食べていましたが、食事と自分の体調の関係を
よく観察すると朝食を食べると不調になることがわかりました。
朝食を食べると胃腸が弱くなり、胃腸が弱くなれば、口臭がし、慢性的に疲れたようになります。
頭はぼーっとし、昼食前には強い空腹感になり、夕方には体がすごく重く、疲労感を感じます。
一方、朝食を食べなければ、朝から頭はすごく清明で、昼前にも空腹感を感じることもなく、一
日中元気がみなぎった状態でいれます。普通一日3回の食事を2回にするということは、消化器
系の内臓を使う回数も3分の2に減らせるということですから、それだけ内臓の寿命が延びること
が期待できます。
朝食をしっかり食べる派の方々は、1ヶ月の間でも、朝食抜きをされたことがありますか?継続
したこともなく、観念的、もしくは欲求的に朝食をとることを続けていらっしゃるのではないで
しょうか。私は朝食が実は体に良くないと聞き、日本人が朝ごはんを食べ始めたのは、明治時代
になってからだと知り、実際にやってみたらどうなるだろうと思って、朝食抜きを始めました。
体、健康において一番大切なのは、実践です。まずは実践をしてから、その是非を問うてもらいた
いですね。
次回は朝ごはんがもたらすデメリットをお伝えします。
<雑誌掲載>連載コラムVol.9 胃腸の治し方(2)
