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(30)慢性関節リウマチ

筋肉や関節などの慢性の疼痛(痛み)を起こす疾患を務称して、リウマチと呼んでいます。リウマチ性疾患には、関節リウマチチ、リウマチ熱、変形性関節症、変形性脊椎症、痛風、筋痛(俗に筋肉リウマチ)などがあり、これらは、治りに慢性関節炎という共通の症状をもっています。慢性関節リウマチは、これらの疾患のなかでも中心的な疾患で、ある一定の条件を満たしているときに診断される疾患です。一定の条件とは、アメリカ・リウマチ協会が定めた「慢性関節リウマチの診断基準」をいいます。

慢性関節リウマチの病態

慢性関節リウマチの病態は、下記のとおりです。わが国では女性によく現れ、性別比は男:女=1:3~4で、女性が80%を占め、日本では50万人くらいの患者がいるといわれています。発症年齢は、幼児から高齢者にまでわたっていますが、最もよく起こる年齢帯は20~50歳です。女性は20歳代に大きなピークがあり、40歳代に小さなピークがあります。前ぶれ的な症状として疲労、倦怠感、筋肉痛を訴えることがあります。また、風邪のような症状で始まり、呼吸器からの感染を思わせるものもあります。発症は、数週から数力月にわたって徐々に各関節に症状が現れるタイプが60~70%で大部分を占めます。急性に発症するものは8~15%で、残りの15~20%は、数日から数週のうちに進行する中間型です。おかされる関節には、いくつかの特徴があります。まず、末梢性といって、脊椎から離れた四肢の先端に多い傾向があり、手指、足趾は、必ずといってよいくらいおかされます。手足に症状のないものは慢性関節リウマチではないといってもよいでしょう。手足では、おかされる特有な関節があります。近位指節関節(PIP)、中手指節関節(MP)といった手指関節が強くおかされ、発赤、腫脹、疼痛、熱感が生じます。特にPIPでは紡錘状の腫脹がみられます。慢性に経過し、全身の関節に変化を生じます。関節の機能障害、変形、脱臼、拘縮などを起こし著しい身体障害状態をもたらすことがあります。予後(今後の病気の経過予測)については、急性に発症したものは良好なことが多く、また少数の関節だけの場合も良好といえます。これに対し、肩、肘、手、膝など大関節が罹患したものは予後が悪い傾向があります。原因については、現在でもなお不明な点が多いのですが、関節リウマチの発病に免疫学的異常が関与することは明らかです。最も頻度の高い自己免疫疾患(膠原病)の一つといえます。

関節の症状

慢性関節リウマチでは、早朝から「朝のこわばり」を認めるのが特徴です。しばらく運動しているうちに、やがて楽に動くようになります。こわばりの持続時間は、リウマチの活動性の指標となります。こわばりの原因は、睡眠中に炎症組織の中に浮腫液がたまるためと考えられています。左右の同じ手首の関節、手指の関節などに症状が現れるのも特徴的です。炎症が長く続くと膝、肘、手指の関節では屈曲、拘縮が発生します。関節軟骨、さらには骨も破壊し、関節包、靭帯が弛緩したり、位置がずれたり、切れてしまったりし、亜脱臼や脱臼が生じてきます。脊椎では頸椎が著しくおかされ、頭痛や頸痛を訴え、重症の場合では頸椎間の亜脱臼を起こし、時に四肢麻痺、呼吸麻痺に至ることがあります。

関節外の症状

リウマチ性血管炎
慢性関節リウマチでは、血管炎による症状が強く現れることがまれにあります。中小動脈の閉塞のため、レイノー現象(血行不良で手指の皮膚色が蒼白になる現象)、皮膚潰瘍、指趾や足の壊疽、腸間膜動脈閉塞などが起こり、この場合を悪性関節リウマチと呼びます。
皮下結節
肘、膝、踵など圧迫されやすい部位に、しばしば皮下結節が生じます。外国では関節リウマチ患者の15~20%にみられるといわれていますが、日本では比較的少ないようです。
眼の病変
リウマチ結節による強膜炎があります。まれに角膜炎などを合併します。
心臓、肺の病変
胸膜炎、肺線維症をみることがあります。また死後の解剖所見で心内膜、心筋層、心膜にリウマチ結節をみることがありますが、生前この診断が下されることはまれです。

さくら鍼灸整骨院
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〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
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※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診
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