⑮五臓|心・肺・脾・肝・腎Part1 五臓とは心・肺・脾・肝・腎。それぞれが機能をもち、互いが関連し合っている。器官の名称と働きの両方を示す名称と考える。 ◎心 | 神志と血脈をつかさどる 心は、全身に血を送り出す。心が正常に働くことで、血が体の隅々まで行き渡り、栄養分を届けることができる。ただし、どの器官に、どのくらいの血量を送るのかを決定するのは肝の役目とされる。心は肝の決定に従い、血のポンプとしてはたらく。また、意識と精神(神志)をつかさどる。人間が、さまざまなことを考え、判断し、記憶し、行動にうつせるのは、心の機能によると考える。心が正常にはたらかないと、そわそわと落ち着かなかったり、物忘れが増えたりする。心と特に結びつきが強いのは、汗、顔、舌である。心の状態によって、汗の出方、顔色、舌の表面の状態や色が変わってくるという。たとえば、心がよくはたらいていれば、顔の色つやもよい。心が弱って血が足りなくなれば、青白くつやがない顔色になり、血が上手く動かせず、停滞すると顔色が青紫色になることが多いとされる。 ◎肺 | 呼吸・宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)・水のめぐりをつかさどる 肺は、呼吸を行う。大気中の清らかな気(清気)をからだに吸い込み、体内をまわって汚れた気(濁気)を外に出すとされる。また, 宣発と粛降(しゅくこう)とよばれる機能も持つ。宣発は、上に広げること。拡散させて、全身に行き渡らせるはたらきがある。粛降は逆に、下におろすことだ。肺への宣発機能のおかげで、体内の濁気は、上は、外側へと運ばれていき、最終的に吐き出される。津液や栄養分が拡散して、全身にいきわたる。からだの保護する役目をもつ衛気が体表面にくまなく広がるのも、宣発のはたらきによる。粛降は、大気から清らかな気を吸い込み、体内におろす。これによって清気、津液、栄養分が体の下のほうに運ばれる。宣発と粛候によって、体内の水分のはたらきも調節されている。肺と強い結びつきがあるのは、泜((てい)鼻水)、皮膚、体毛である。肺が正常であれば、鼻水が外に流れ出すことはない。皮膚も色つやがある。 ◎豆知識 心は、精神活動を統括する神志がやどる臓であり、五臓六腑を統括しているとされるため、「君主の官」とよばれる。 脾の運化機能がうまくはたらかないと痰が生じる。痰は上にのぼって肺にたまるため、宣発と粛降の作用が失調して、せきや痰がでるようになる。このため肺は「貯痰の器」といわれる。 さくら鍼灸整骨院 長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分 〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F ☎0120-396-491 (午前)8:00~11:30(午後)14:00~19:00 ※土曜日は午前まで ※日曜日・祝日休診 健康保険・労災保険・交通事故による自賠責保険 ◆目次一覧(1~96)を見る◆ 前のページへ<< >>次のページへ Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it ⑭五臓六腑とは何か ⑮五臓|心・肺・脾・肝・腎 Part2