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長崎市の整骨院のさくら鍼灸整骨院のブログ、コラムのページです。

75漢方薬の処方③補陰剤

納気:肺が吸い込んだ気を腎におさめるはたらき。腎が納気をすると、肺は新しい気を吸い込める。腎が変調すると呼吸に問題が出る。

さまざまな臓腑の陰虚から生じる症状を改善

陰液が足りない陰虚では陽強くなりすぎて、熱が生じてくる。また、陰虚とは陰の性質をもつ津液が不足してきた状態でもある。補陰剤のベースとなる六味地黄丸(六味丸)は、腎が陰虚になって、熱をもつ場合に効果がある。名前のとおり、6種類の生薬で構成されている。腎の陰を補う生薬と、瀉(余分なものを取り去る)のはたらきがある生薬が含まれる。同時に補瀉をすることで陰陽のバランスがとれると考えられる。六味地黄丸に五味子を加えたものが都気丸である。五味子は、肺が吸い込んだ気を腎におろす納気の機能を高める。腎が弱まり納気ができないと、肺に気がたまったままになり、呼吸に影響がでて、せきやぜんそくがでる。腎の陰虚が原因のぜんそくには都気丸を使う。五味子とともに麦門冬を加えたのが麦味地黄丸である。腎の陰虚と肺の変調からおきているぜんそくを改善する。肺は乾燥にたいへん弱いので、乾いた空気を吸い込むと痛み、せきやぜんそくにつながる。麦門冬には肺を津液でうるおし、せきをとめる効果がある。熱が強く、ほてるようになってきたときは、熱を下げなければならない。そのときには知柏地黄丸を使う。六味地黄丸に、熱を取り去る効果が強い知母と黄柏を加えたものである。腎だけではなく、肝も陰虚になると、肝とかかわりが強い目に影響がでて、疲れ目、違和感、視力低下がおこる。そこで六味地黄丸に、日の症状を改善する菊花と拘杞子を加えて杞菊地黄丸とする。菊花は炎症を抑える。拘杞子には補益の効果があり、肝の陰液を補う。

六味地黄丸ベース以外の補陰剤

そのほかに、二至丸という肝と腎の陰虚によく使われるものがある。女貞子と早蓮草の2種類の生薬だけで処方される。女貞子は陰を補うはたらきが強い生薬である。二至丸の処方はほかの漢方薬に含まれて使われていることが多い。やはり有名な補陰剤に左帰飲と左帰丸がある。全身の陰液が不足して、臓腑にうるおいがなくなったときに使われる。陰虚と気虚が同時にあるときには、気陰双補剤が使われる。陰虚と気虚が悪化すると、脈が非常に弱くなってきて、心が変調したことがわかる。そのときは生脈散が使われる。また、不整脈がみられるときには、実甘草湯が使われる。どちらも気と陰の両方を補う。

豆知識

甘草は日本ではただ乾燥させただけのものが使われるが、中国ではあぶった灸甘草が多く使われている。甘草は漢方処方の7割で使われているともいわれている。

さくら鍼灸整骨院
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