長崎市で本格的な東洋医学の鍼灸治療を受けられる鍼灸整骨院として定評があります。

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東洋医学コラム

83透析治療の症状を鍼で緩和する

透析:透析膜は分子量の小さなイオンだけを通過させる。この機能を使って体液から老廃物を取り除き、腎臓の機能を代用させる治療。

透析治療をすると、痛みやかゆみなどのつらい症状がでる

透析治療は糖尿病や腎臓の病気の進行により、腎臓の機能が極端に悪くなったときに行われる。腎臓は、血液をろ過して、からだに不要な成分を取り除き、余分な水分とともに尿として排泄するはたらきがある。透析治療は、このはたらきを肩代わりするものだ。慢性の腎不全では、長期にわたって透析治療を受けるが、しばしば合併症がみられる。関節の痛み、全身におこる非常にしつこいかゆみ、だるさ、イライラ感、不眠などだ。そのため、鎮痛剤やかゆみ止めなども必要となる。しかし、透析治療を受ける人は、高齢だったり、すでに多くの薬を服用している場合が多く、薬を増やすことは望ましいことではない。また、鎮痛薬の効果がでない人も多い。そこで、これらの症状を鍼で治療しようとする試みがはじまっている。埼玉医科大学東洋医学科では、透析治療を受けている人に週に1~3回の鍼治療を行って、1か月後、1年後の経過を調べた。

全身症状の緩和に加えて腎機能の改善も期待される

まず、1か月後では、痛み、かゆみ、倦怠感といった全身症状で改善傾向がみられた。血液生化学検査では、ヘモグロビン、ヘマトクリット、たんぱく質のアルブミンの値が基準値に近づいた。腎機能が弱っていると、貧血症状をおこし、ヘモグロビンとヘマトクリットの値が減る。また、栄養の吸収や肝機能に問題があると、アルブミンが減少する。3つの検査値が上昇したのは、腎臓や肝臓の機能に影響したと考えられる。1年後には、全身症状に加え、不眠も改善された。ヘモグロビンの増加に加え、尿素窒素の値が減少した。残存腎機能へ影響し全身症状が改善され、身体活動性が高まったとも考えられる。1か月後と1年後、どちらもQOL(生活の質)の向上を調べる調査で、さまざまな項目が上昇傾向を示した。まだデータは少なく、透析方法や個人の体質で結果にばらつきはある。しかし、鍼治療が痛みやかゆみ、しびれなどの全身症状を緩和し、QOLを上昇させる可能性は高く、さらには、腎臓の機能の維持あるいは回復も考えられる。日本の透析患者は26万人を超えるとされ、糖尿病患者の増加とともに、年々、治療を受ける人が増えている。鍼治療との連携でQOLが維持できる治療が期待されている。さらに、全国の多くの透析センターとも連携や共同研究が行われ、その輪が広がりつつあり。

豆知識

腎臓は、赤血球の生成に関係するエリスロポエチンという物質を出す。腎機能が低下すると、この物質が不足するため、赤血球が足りなくなり、腎性貧血をおこすことが多い。

さくら鍼灸整骨院
長崎電気軌道(路面電車) 新大工駅より徒歩1分
〒850-0015 長崎県長崎市桜馬場1-8-3泉田ビル1F
☎0120-396-491 
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